ご主人が癌で入院してしまって・・・
Aさんご夫婦は、B町に築35年の家を持っていらっしゃいました。
このご夫婦は近所でも評判の仲のいいおしどり夫婦で、ご主人は72歳 奥さんは65歳。お仕事はご夫婦でお店を経営されている自営業者さんです。
そんな中、半年前からご主人が病気になり入院され、病名は癌と診断されました。
一ヶ月ぐらい入院されましたが、医者からはもう治ることはないと診断されていたそうです。ご主人は退院されたとはいえ、自宅療養。体力が落ちる中で今のお店を営業再開することはできず、収入もない状況が2~3ヶ月続きました。
しかし、収入はないとはいえ、お店の家賃、駐車場代、入院費などかさなり、このままでは預金も底をつくと思い・・・
自宅を売却することにされたそうです。
売却を依頼された当社・・・
Aさんは自宅を売却することを決め、以前からAさんと当社がお付き合いがあった関係で売却の依頼を受けました。
早速Aさん宅を訪問し、売却金額や売却方法についてお話し、翌日にはインターネットの公告と広告のチラシを作成して配布し、運よく一週間で買い手が見つかりました。早く売れた理由はその家の場所が良かったということもありますが、早く売るために相場で売ってくださいというAさんのお気持ちがあったからです。
今回は早く売れてよかったということを言いたいのではなく。
Aさんが、自分が住んでいた家に助けられたということをお話したいと思います。
運よく家は売れました。でもご主人は亡くなられて・・・
実はAさん、先程もお話したとおり、ご主人の入院費や店の家賃など毎月の出費がかなりありましたが、収入は0。唯一の収入といえば、ご夫婦の国民年金の収入。しかし夫婦合わせても年金収入は2ヶ月間で10万円程度。とても毎月の支払いができるわけではなく、奥さんは支払いに気が重くなる毎日だったそうです。
でもこの夫婦には力強い味方がありました。それは35年間住んできた「家」です。
Aさん若いうちに土地を購入され、家を新築されました。
お話をお聞きすると、自営業を長く続けてこられたので、収入が不安定な時もあり住宅金融公庫のローンの支払いが苦しいときもあったそうです。しかしなんとか20年で返済を終わらせたそうです。その家があったのですくわれたそうです。
自宅を売ったので、かかる税金は0.売られた代金が全て手元に残るという計算。おかげで、入院費や店の家賃、新しい引越先の家賃、敷金など十分捻出でき、奥さんが老後、生きていくために必要な資金も確保できたそうです。
おかげで奥さんは、また好きなお店の営業も再開できるめどもたちました。
ただ悲しいことに、この取引の途中でご主人さんは亡くなられました。
家が売れたことで安心されたのかのもしれません。天国で喜んでおられることだと思います。これでよかったんだと思います。
自宅にすくわれる・・・。
Aさんのケースみたいに、頑張って若いうちに家を持つとすくわれるケースもあります。
Aさんは結局、自宅を手放されましたが老後の資金も確保でき、次の引越先の賃貸アパートにも引越でき、お店の営業のメドもついて、これから1人でも生きていけるという自信もついたそうです。
よく聞くことですが、住宅ローンの支払いが怖いので家は買わないという方もいらっしゃいます。それはそれでいいと思いますが、それなら老後の資金は計画を持って貯め続けなければいけません。年金もあてになるかどうかわかりません。
それができなければ、若いうちに家を買って家賃を払う代わりに、住宅ローンを支払って自分の資産形成をし、老後に備えるということも大切です。Aさんのように自宅を持っていてすくわれた方もいらっしゃるのですから。
他に、住宅ローンを借入されると生命保険に加入しなければなりません。健康でないと住宅ローンが組めません。
この生命保険に加入すると、ご主人が亡くなられても残された家族に負債が残らず、住宅ローンの支払いもなくなります。
長い人生、Aさんみたいなこともあるはずです、この機会に家のことについて少し考えてみませんか。
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